こんにちは。管理栄養士の渡辺です。
先日、施設で避難訓練を行いました。
いつもは職員の訓練として、火災発生時のご利用者様の避難誘導と消火訓練を行いますが、
今回は初めて地域の方や災害協力会の方々に協力していただき、炊き出しの訓練も行いました。
地震や台風、豪雨など、今年は日本各地で多くの災害が起きており、いつ私たちの身に何が起こるかわかりません。
そういった事態が起きた時、生活されているご利用者様だけでなく、
地域の方々にとってもよりどころとなれるよう準備することも、私たちきざきの郷の役目だと思っています。
炊き出し訓練についてはまた後ほど、、、
今回は、きざきの郷で備蓄している食糧をご紹介したいと思います。
まず一つ目は、ご飯です。
ご飯が食べられない方のためにお粥も用意しています。
これすごいんです。
熱湯なら15分、お水でも60分でご飯が出来上がります。
調理や配食に必要な備品はすべてこの中に揃っているため、水さえ用意できれば箱の中で調理が完了します。
主食であるご飯は、災害時でも必要ですよね。糖質は脳の唯一の栄養であり、必要不可欠ですから。
ちなみに、これ、5年保存できます。
二つ目は、カレーです。
その名のとおり、温めずに食べられるカレーです。
カレーは皆さまに好まれるものであり、食事形態も流動で食べやすいため、カレーを採用しました。
幸いこれまで出番がなく、私は食べたことありませんが、
口コミを見ると(笑)、冷たくても油浮きせずおいしく食べられるとのことです。
これも、5年保存できます。
三つ目は、缶詰類です。
カレーが食べられない方のために、ご飯のおかずになりそうな物を用意しました。
どんな方でも食べやすいようにフレークにしました。
最後は、乾パンです。やっと登場です。
乾パンは、みなさんご存じですよね。
乾パンは、お年寄りは硬くて食べられないため、職員用に備えてます。
なんでこんなに硬いんだろう。と子どもの頃は疑問でしたが、ちゃんと意味があるんですね。
水分を多く含まないおかげで長期保存が可能となり、また、多くの食糧が凍結してしまうような低温化でも
平常時とほどんど変わらない状態を維持できるのです。
また、乾パンと一緒に入っている氷砂糖にも、ちゃんと意味があって、
糖分の補給の他に、舐めることで唾液の分泌が促され、水が無い状況下でも乾パンが食べやすくなっているのです。
他にも、写真の乾パンにはごまが入っており、風味や栄養価にも配慮されてます。
1缶で約1食分のエネルギーに相当し、また、1粒=約10kcalであり、栄養計算も簡単になっています。
すごいですね、乾パン。ちゃんと考えられてます。
硬くて食べづらい乾パンですが、アレンジすることで、おいしく食べやすくなります。
定番は、お味噌汁や牛乳に2~3分浸すことで、柔らかくふくらみ、食べやすくなります。
お年寄りや乳幼児でも食べられるようになりますね。
ここらで本題。(長い)
今回、地域の方に集まっていただくにあたり、
せっかくなので乾パンのおいしい食べ方を知り今後の参考にしてもらいたいと思い、
インターネットや、無い頭を屈指してレシピを考え(ほぼインターネット)、施設職員で作ってみました。
それがこちら!ジャーン!
チョコクランチです!!!
すごくないですか!これ!(自画自賛)
クオリティ高くないですか!!!(自画自賛)
出来上がった時はあまりの感動で、みんなで拍手しちゃいました。
「これ、売れるよ。」って。(自分で言うな)
作り方は、
市販のチョコレートをおいしく溶かして、
(ここ結構重要で、湯せんのお湯の温度は50~60℃にしてチョコレートの温度が上がり過ぎないようにすると、固めた時のおいしさが違います!)
その中に思いっきり砕いた乾パンを加えて混ぜ、
成形して冷蔵庫で冷やして、
完成♩
とってもおいしくて、地域の方や職員にも大好評でした:)
(◯ーナチョコレート様様です!)
やはり乾パンなので結構硬いですが、健康な方でしたらオススメです!
翌日とか時間を置くと、チョコレートが乾パンになじんで、さらにおいしくなります。
何が起こるかわからないこの時代、みなさんもご自宅で備蓄してみてはいかがでしょうか。
乾パンも、使わずに期限が来ちゃったら、こんな風にアレンジしておいしく消費しちゃいましょう!